上映作品


ジャパンプレミア -JAPAN PREMIERE-
100,000年後の安全
■ 原題:INTO ETERNITY
■ 監督:マイケル・マドセン ■ 出演:マイケル・マドセン
■ 2009年 デンマーク/フィンランド/スウェーデン/イタリア
■ 75min ■ 言語:English ■ 提供:アップリンク
【受賞】
2010年 パリ国際環境映画祭グランプリ
2010年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭・最優秀グリーン・ドキュメンタリー賞
2010年 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭・有望監督賞
■ トークショー開催! 日時:13日19:00〜 / ゲスト: 須永 昌博氏 (社団法人スウェーデン社会研究所所長)
ストーリー
フィンランドに建設が決定した、世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場。埋設後、その巨大システムは10万年間保持されるように設計される予定だが、果たして10万年後の人類にその危険性を伝えることはできるのだろうか?
監督のマイケル・マドセンが自ら建設中の調査施設に潜入し、このプロジェクトの合理性を問う。
作品紹介
現在、高レベル放射性廃棄物の最終処分場は日本を含めて世界中に一つもなく、それは今のところ中間貯蔵施設に蓄えられている。しかし施設は自然災害や人災の影響を受けやすいため、人間の生活環境から充分離れた地層中に廃棄物を蓄えて最終的な安全性を確保する“地層処分”という方法が発案された。
フィンランドは、世界で初めてその永久地層処分場の建設を決定した国。
地下400mに作られるまるで要塞都市のような巨大システムの中で、廃棄物は人工バリアに入れられ10万年は隔離されるという。では、未来の人類の安全はいったいどう保証されるというのか?
照明を反射する岩盤、施設内にひしめく数々の調査機器、なめらかに動く掘削重機、それらのフォルムを美しく捉えた、まるでSF映画と見紛う近未来的な映像美で観る者の度胆を抜きながら、映画はプロジェクトの実行を決定した専門家たちの言葉を丹念に拾い出し、未来の子孫の安全性について問いかけてゆく。人類の負の遺産をめぐる衝撃のドキュメンタリー。 (栗本)