上映作品

ダーグル・カウリ監督特集

ダーク・ホース

 
 

■原題:Voksne Mennesker/英題:Dark Horse
■監督:ダーグル・カウリ (Dagur Kári)
■出演:Jakob Cedergren/Nicolas Bro/Tilly Scott Pedersen
■2005年 アイスランド/デンマーク■106min■字幕:日本語
■言語:デンマーク語(Danish)

    2005年アイスランド・アカデミー賞(エッダ賞)最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか、4冠
    第58回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門公式出品作品

    2月10日(日)21:20〜 / 13日(水)14:00〜 / 14日(木)19:00〜

    ダーグル・カウリ監督によるTNLF2013スペシャルインタビューも同時上映!


ストーリー

無職に等しい冴えないグラフィティ・アーティストのダニエルは収入もなく住んでいたアパートも追い出されたばかり。パン屋に行ったときに、突然倒れた店員のフランチェスカをたまたま助け、それをきっかけに2人は恋に落ちるが…。
2人の周りは、若い男にすぐ色目を使うフランチェスカの母親や、睡眠研究家だがなぜかいつもサッカーのレフェリーをしている相棒モーファなど、エキセントリックだがどこか憎めない人々ばかり。
彼らの日常も巻き込みながら、ダニエルとフランチェスカはゆっくりと愛を育んでいく。傍らで寝息を立てるフランチェスカの横顔をふと見るダニエル。彼は再び自分のハンドルの握る先を見つめ、真っすぐに車を走らせるのであった…。


作品紹介

第58回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、そのアーティスティックな作風と可笑しくて愛らしいストーリーで、日本でも一部根強い人気を誇る幻の作品。
のんびりと人生を生きながらも、恋人と運命的な出会いを果たした男のささやかな決意を、優しい眼差しと奇抜なユーモアで描いた本作は、カウリ作品の魅力をたっぷりと味わえる逸品。
ちなみに原題の意味は「大人になった人々」。しかし、登場する”大人”たちがことごとく風変わりで不器用なところも、カウリ監督ならではの皮肉とユーモアなのだろう。
それなりに大変だけど平凡な毎日が、ある日突然色鮮やかに、そして愛おしく思えてくるシュールでポップなラブストーリー。監督自身が大好きなヌーヴェルヴァーグへのオマージュと語る、美しく爽やかなモノクロ映像も必見! (林)