上映作品

ノルウェー映画の新しい風 NEW TREND IN NORWAY

キング・カーリング

 
(ジャパンプレミア)
 

■原題:Kong Curling/英題:King Curling
■監督:オーレ・エンドレセン (Ole Endresen)
■脚本:アトレ・アントンセン(Atle Antonsen)、オーレ・エンドレセン(Ole Endresen)
■出演:Atle Antonsen/Linn Skåber/Ane Dahl Torp
■2011年 ノルウェー■75min■字幕:日本語・英語【With English subtitles】
■言語:ノルウェー語 (Norwegian)

    2月9日(土)14:00〜 / 12日(水)19:00 〜/ 15日(金)21:20〜


ストーリー

トルルス・パルセン率いるカーリング・チームは強豪だったが、神経質なパルセンはいつしか心を病んでしまい、一線から退くことに。10年後、ようやく病院を退院した彼は、喫煙が元で重病を患った恩師の治療費を稼ぐため、かつての仲間を集めて再び試合に挑もうとする。しかし、その仲間たちもまた、それぞれに問題を抱え人生に行き詰まっていた。彼らは試合に臨めるのか!?


作品紹介

ウィル・フェレルの“俺たち”シリーズを彷彿とさせる、おバカでキュートなスポーツ・コメディ。
ノルウェーの人気コメディ俳優アトレ・アントンセン演じる主人公パルセンも相当な変わり者だが、それに輪をかけて彼の周りは社会にうまく適応できない変人ばかり。映画はそんな社会とズレてしまった珍妙なキャラクターたちが繰り広げる哀しくもおかしな人間模様を、愛のあるユーモアと北欧的なペーソスで軽快に描いてゆく。そのテイストはコーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』にも似て実に味わい深い。
カーリングのシーンにおけるパルセンの神経質ぶりをはじめ(ストーンをグリスで磨いた後、布をいちいちドライヤーで乾かす!)、キャラの一挙手一投足にクスクス笑いが止まらないが、今にもアース・ウィンド・アンド・ファイアーで踊り出しそうなダサ懐かしいディスコ風ファッションも魅力。
スポ根というより屈折した恋や友情に心くすぐられるカーリングを通じた愛すべきダメ人間賛歌。美しすぎる日本の“クイーン・カーリング”、中部電力の市川美余選手にも観てほしい!
(栗本)