馬々と人間たち
■原題:Hross i oss/英題:Of Horses and Men
■監督:ベネディクト・エルリングソン (Benedikt Erlingsson)
■プロデューサー:フリドリック・トール・フリドリクソン(Friðrik Tor Friðriksson)
■出演:イングヴァル・E・シグルズソン(Ingvar Eggert Sigurðsson)/シャーロッテ・ボーヴィング(Charlotte Bøving)/ステイン・アルマン・マグノソン(Steinn Ármann Magnússon)/ヘルギ・ビョルンソン(Helgi Björnsson)
■2013年 アイスランド・ドイツ■81min
■言語:アイスランド語・スウェーデン語・英語(Icelandic, Swedish, English)
■字幕:日本語
2013年東京国際映画祭最優秀監督賞
2/8(土)15:50〜 2/12(水)13:30〜 2/14(金)19:00〜
日時: 2/12(水)13:30〜の回 上映後 ゲスト: 松江哲明(映画監督)
ストーリー
晩秋から初冬にかけてのある小さな村でのお話。とはいうもののそこは広大なアイスランド、隣人たちは互いに双眼鏡で繋がっている。村人は野生のアイスランド馬を調教し、時には観光客相手のホースツアーで生計をたてている。
隣人同士の諍い、恋のさやあて、のんべえ爺さんの困った行状など、いつの世でも起こりうることが日々の営みの中で繰り返されながら厳しい自然のなか、人々と馬たちが逞しく生きている。ところがところが・・・?!
作品紹介
不思議な映画だ。奇妙な味わいだ。およそ6編のエピソードからなる物語は微妙に絡み合い伏線となり、退屈に思える日々の営みが実は驚きとユーモアに満ち溢れていることを気づかせてくれる。そしてそれは厳しい自然と力強い生への欲求に支えられているのだ。
全編、ある一場面をのぞいてほぼ実写で撮影されたそうである。
南欧風の軽快な音楽、双眼鏡と眼球に映り込んだ風景を使った極端な遠近の対比、などなどアグレッシブな味付けがほどこされている。
舞台演出家としてすでに活躍しているエルリングソンの初長編劇映画である。
『春にして君を想う』の名匠フリドリクソンがプロデューサーとしてバックアップしている。(大竹)